製作所日誌

蘭島閣ギャラリーコンサート その2

このコンサートは、サントリーホール総支配人である原武さんがコーディネートされているものです。原さんは、呉市のご出身で、この島の文化を応援されている「重要人物」のお一人だそうです。その原さんが、一昨年、サントリーホールでのランチタイムコンサートを聴いてくださり、今回のコンサートに呼んでくださいました。実際聴いてくださり「これ!」と思っていただけるのは、本当にうれしくて、なんだか、わたしは、とっても張り切っていました(笑)

蘭島閣のスタッフの方は男性も、女性も、動きよく笑顔よく、また設営に集まられた地域ボランティアの方も黙々と仕事をされていました。
関西でみかんといえば、和歌山ですが、広島では、このあたりが一つのブランドなのだそうです。
楽屋にもみかん。
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こういうのも、地域の方が持ち寄ってくださるそうです。みかんやぽんかんなど、いろいろまざっていて、どれも新鮮で、濃厚なお味。普段あまり食べないのに、皆の食べるみかんの香りがよくて、つい、楽屋に入る度に、食べてしまいました(笑)

スタッフの対応がいい、というところまでは、まぁ想像がつくのですが、ここはお客さんもノリノリで、とっても弾きやすかったです。
「よかった」「よくなかった」という感想はさておき、聴いて欲しい音を聴いてくださっているという感覚は、伝わってくるものなのです。トークの時は、客席もリラックスして笑いいっぱいで、演奏の時は集中して、とお客さんのお手本、のようなお客さまでした。
「平岡養一は、第一回NHK紅白歌合戦(この時代は紅白音楽試合)に出演して、峠の我が家を弾きました」と説明すると客席から「弾いてください!」と声があがったのにはびっくりしましたが、これも楽しかったです。弾きましたよ、もちろん。これから、説明する曲はすべてすぐに弾けるようにしておこう、とも思いました(笑)

コンサートは、いい感触で終わりました。
で、噂に聞く、打ち上げ!です。
島が「迎賓館」として使っているという、一棟貸しする和風の建物に移動。
そこに「お月さん」という普段はうどんや焼きそばを食べさせる食堂の三姉妹が、特別出張料理を作ってもてなしてくださいました。
お刺身や、お鍋の他、めばるの煮付け。
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鯛の塩焼き。
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など、なんと一人一匹なんですね。
せっかくお魚の美味しい地域にいっても、味付けが濃すぎたり、甘すぎたりして、素材がもったいない、ということもよくあるのですが、ここは、薄味で余計なものがなく、満足でした。
もう無理...というくらいいただきましたが、最後にご飯と美味しい自家製の沢庵がでてきて、またつい、いただいてしまいました。
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理事長さんや、最後列には、主任学芸員吉川さん、キュレイターの花岡さんなどなど、楽しい様子が伝わるでしょうか。

11時半頃お開きになって、当摩さんと平林さんは忙しく翌朝早くに出発するというので駅方面に移動。私だけ、ここに泊めていただきました!
おおきな建物に、私一人(+当直としてキュレイターの花岡さん)
そんなわけで、大きなお風呂も独り占め。
ここでも、レモンやみかんなどがうかしてあるなど、心憎い演出です。
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お花も、美術館の職員の方がいれてくださっているそうです。玄関には、水仙、お部屋には、かわいいバラが、入れてありました。
そして客室の床の間には「アマリリス」の複製が!
う〜ん、やりますねー
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(つづく)

2012年8月

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筆記者

通崎睦美
製作所スタッフ
谷本天志(tanimoto)
戸矢崎満雄(toyazaki)
山崎暢子(yamazaki)
近藤あかね(kondo)

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