製作所日誌

さみしいけれど...

9日、10日。
カトリック教会でのお通夜、そして告別式でマリンバを弾きました。
普段なら、誰から頼まれても「そんな洒落くさいこと、まっぴらごめん」なのですが、清らかな24才の教え子の旅立ちは、私を自然にマリンバへと向かわせました。
小学校3年生の時初めてうちにきて、マリンバのバチの持ち方から教えたこと。もう、ほんとに思い出は数え切れないのですが「原発不明癌」というむずかしい病気を患った、この2年の闘病期間、毎日毎日気がかりだったので、なんだか、ふぅっと力が抜けた感じです。

子どもの頃からいつも発表会で伴奏してくれたピアノの平林さん。
レッスンの度に練習曲を作曲してくださった土肥さん。
西邑さんアレンジのディズニーシリーズ、気に入って弾いていたっけ。
谷本さんデザインの別冊太陽で初めて着物モデルをしてくれたのは高校生の時、たしか2002年のことでした。
カメラマンの平野さんとは特別に仲良しになったし、野田さんも仲間でした。
裕子ちゃん、香織ちゃん他マリンバ仲間のお姉さん達は、みんな「妹」のように思っていました。
みなさん、おまいりして下さりありがとうございました。

かわいらしくて聡明で控えめで、非の打ち所がない小百合ちゃんでした。
「天使」のイメージがぴったりで、それがなんともせつないです。

お母さまは「先生には、なんでも相談して、頼りにしていました」とおっしゃったけれど、彼女のそれは、私が谷本さんになんでも相談して頼りにしていることからすれば、その100分の1にもなりませんでした。遠慮していたのか、いまいち頼りにならん、とわかっていたのか、単に私が厚かましすぎるだけか.... 今となってはよくわからないけれど、特にこの2年は、もっとわがままを聞かせてもらいたかったと、それが残念です。
小百合ちゃん、どうか安らかに眠ってください。

天使突抜367の完成も楽しみにしてくれていたので、あと一息、こちらいつも通りがんばっています!

2012年8月

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筆記者

通崎睦美
製作所スタッフ
谷本天志(tanimoto)
戸矢崎満雄(toyazaki)
山崎暢子(yamazaki)
近藤あかね(kondo)

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