製作所日誌

パクられました!

今年も祇園祭でメテユンデのゆかたを着てくださっている方を見つけました。
赤の「キュービックライン」(銘仙柄)に、帯は谷本さんデザインの黒の「バレリーナ」、というコーディネイトの方が、とりわけメテユンデっぽく着こなしてくださってました。
この帯「バレリーナ」は初年度から継続して販売している物で、もう8年目になるのですが、見事なロングセラー商品となっています。

ところで、谷本さんの2007年度のデザイン「ひまわり」が、この度、パクられました。
パクった方、メテユンデ特派員からちゃんと情報入ってくるんで...
これがオリジナル。
tanimoto_himawari.jpg
モデル着用写真はコチラ。

で、パクられたのは、これ。
pakuri_himawari.jpg
柄を小さくしただけですね...
大胆な筆致のひまわりを小さくすることで、
夏の喜び!みたいなのが、なくなる。
ひまわりの図柄はもとより、白地の涼やかさが魅力の一つでもあるのですが、妙に柄がつまっていて暑苦しい...。

谷本さんデザインのゆかたを自分の所でもやりたいのであれば一言メテユンデ宛に連絡してくれれば、それなりに対応してあげるのに、と思います。
実は、うめだ阪急の広告に出ていたゆかたも、同様のもので、唖然としました。
こちらと見比べてください。

hannkyu.jpg
パクられるくらい注目されていると笑い飛ばしてもいいのですが、少なくとも、伸びやかで美しい谷本さんのデザインを「安易」に変更するのはやめてほしいです。
別の要素が加わりアレンジされて素敵に生まれ変わっているなら「やられた...」とも思いますが、こういうパクりは哀しいです。

「メテユンデ」では、当初アンティーク銘仙柄の復刻ゆかたをやっていましたが、これは「オリジナル」ではなく「復刻」であることを明確にし、また最初に作られた方に敬意を表する意味を込め、忠実に再現するよう心がけていました。
そして、その商品群の対極として完全にオリジナル、現代美術家の新作を制作していたのです。
適当に真似する、ってどうなんでしょう。
ファッション業界ではめずらしいことではないのかもしれませんが、純粋に「やっている人は気持ち悪くないのかなぁ...」と思います。

こういう話題は、推敲を重ね、言いたいことをきちんと述べるべきだと思いますが、じっくり書こうとすればするほど、ブログに書くということについて、どっちでもいいような気分になってくるので、このへんでアップしてしまいます。
実際、これをステキだと思って結構な金額を出して購入された方もあるだろうし、そんな方がもしこれをご覧になったら、あまり気分良くないだろうな、とか考えてしまうのです。でも、とにかく、パクられた!!!!ということは言いたいです。
すみません...たまには熱くなったままで。





2012年8月

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筆記者

通崎睦美
製作所スタッフ
谷本天志(tanimoto)
戸矢崎満雄(toyazaki)
山崎暢子(yamazaki)
近藤あかね(kondo)

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