製作所日誌

メディア・リテラシーのことなど。

一昨日、本村さん京都滞在2日目。
ブログで募ったレッスン。
自ら企てたことではありますが、知らない方が家に来られるということで、ちょっとどきどきしましたが、実際は大変「善良」なお二人で、場を提供して良かった、と思える時間となりました。
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あと、チェンバロの井幡さんが来てくださり3人で音を出し、リコーダーとシロフォン、チェンバロの編成でトリオソナタの可能性を探ってみたり、野田さんに来てもらって、いろいろな試みを聴いてもらいリコーダー+シロフォン、リコーダー+マリンバ、音色の相性を探る、ということもしました。
かなり、内容の濃い2日間でした。

昨日は、関テレで番組審議会。
「メディア・リテラシー」に関する番組を審議したのですが、私にとって、この数年の中で一番納得のいかない審議だったかもしれません。

メディアが伝えることは「ある人」の見方を通してのことなので、それが「100%の真実」ではないということを視聴者に知ってもらわなければならない、というようなことが番組の趣旨の一つなのだけれど、そんな当たり前のことをわざわざ「放送」という枠のなかで言う必要があるのかな、と。
なんだかちょっとさみしい気がする。

あんまりこういうことに過敏になると、そのうち、コンサートの後に「3楽章の4小節目、2拍目の音をはずしました。勢い余った結果ですので、ご了承ください。」なんて、ロビーに掲示しないといけなくなるんじゃないの、と皮肉なことを考えてしまいます。

このブログにしても、写真をみて、たまに「通崎家は豪邸」と、とんでもない勘違いしている人がいる。けれど、それは楽しい勘違い。たまにはそういうのも、いいでしょ。決して、隣の家を写しているわけではないので。
個人のブログであっても多くの人が見るテレビというメディアであっても、そのあたりは、あくまでも作る側の「良識」に委ねることではないのだろうかと思います。(もちろん、報道や情報番組で大きな勘違いが生じるであろうことを放送するなどは、ダメにきまってます...。でもそういう話になると、また、何が大きな勘違いで、何が許される楽しい勘違いなのか...という議論になるのでね...むずかしいです。)
普段の人付き合いにしろ、メディアの受信にしろ、人は様々な「想像力」をもって受容すべきであると思うのだけど、現代社会はどうやらその想像力、相互理解力が欠如しているので、メディア・リテラシー教育も必要なのかな。
とりあえずは、そのように納得してみようと思いました。

夜は、恒例、年末の懇親会。
阪急インターナショナルの「竹茂楼」でおいしいお食事をいただきました。
おじさま率、高。
ここはつい最近まで「吉兆」だった場所で、ほぼそっくりそのまま「竹茂楼」になっていたので、狐につままれたような、どっきりカメラのような、不思議な気分になりました。
自分で「今日は冴えないな〜」と思っていたのですが、お向かいの席の服部審議室長のクリスマス柄ネクタイを見て楽しい気分になりました。
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お隣の席は、ノンフィクション作家の後藤正治さん。
さすが作家さん、というのかな、質問攻めに合いました。質問に答えるのも楽しかった。でも、まだ知りたいことの2割くらいらしい。(笑)
私は、今「書きたい」と思っているテーマがあるので、全て話して後藤さんに書いてもらったら素晴らしい本になるだろうな、なんて。
いやいや、苦労して自分で書きます。
そのうちに。

明日は、京都女子大学の授業。
特別に京都の町屋、杉本家にて行われます。
「着こなすアート〜アンティーク着物からゆかたまで」というタイトルにしました。
2コマなのですが、午前は京都女子高等学校の1年生向け。
「大学生と高校生の理解の差」をいまいち把握していないので、同じ内容ではきびしいのかな。明日は講義中にいろいろ修正が必要になりそう。

2012年8月

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筆記者

通崎睦美
製作所スタッフ
谷本天志(tanimoto)
戸矢崎満雄(toyazaki)
山崎暢子(yamazaki)
近藤あかね(kondo)

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