いってらっしゃい!

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『ソデカガミ』の表紙でも着用している帯が、2月14日から始まる岡崎市美術博物館での展覧会で展示されます。
この帯にどんな由来があるかは『天使突抜一丁目』に書いています。古い着物や帯でおもしろいデザインは山ほどあるのですが、デザインした人の名前がわかっているのは、実はほとんどないのです。
そんなわけで、貴重な資料なのだそうです。

今日、美術博物館の学芸員の方が帯を借りに来られることになっていました。私はなんとなく一人でこられるイメージだったのですが、よく考えればそりゃそうですよね。大きなトラックで、ヤマトの美術運送専門の方が2名一緒に来られました。

学芸員の浦野さん。
まずは、帯の状態を細かくチェック。
b_obi_tenken.jpgそりゃそうですよね。「現状のまま借りて返す」が基本ですから、最初から汚れているところやスレのあるところを細かくチェックせねばなりません。
目に付いたところを、書き込んでいかれます。
b_obi_tenken_.jpg
チェックが終わったら、ヤマトのお兄さんが寸法ぴったりの箱を用意され、ふかふかの綿を敷いてその上にたとうに入れた帯をおさめられました。帯の上からも動かぬように綿を詰めて
b_obi_wata.jpg
梱包完了です。
そして、預証書をいただき終了。
学芸員の方が来られるということで、この時代にまつわる着物をお見せしたり、盛り上がれるかな〜と思っていたのですが、そりゃそうですよね...展示物を順番に借りて回られるのだからのんびり遊んでいる時間はありません。
今日は、その時になって「そりゃそうだわ」と思うことの連続、でした。
まぁ、私の場合、よくあることなのですが...

「確かにお預かりします」の図。
b_obi_azukari.jpg「いってらっしゃい!」の図。
b_obi_ushiro.jpg


それにしても、この帯、うちで、こんな大切に扱ってもらったことはないので、さぞかし緊張していることと思います。お近くの方、またお近くに行かれた方は、是非どうしているか、会いに行ってやってください。
b_okazaki.jpgおっと、うっかり、ご案内しそびれるところでした。
岐阜県現代陶芸美術館では、山崎暢子さんの作品も展示されている「タイル きのう・きょう・あした」展が開催中です!
yamazaki_gifu.jpg

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2009年9月

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筆記者

通崎睦美
製作所スタッフ
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山崎暢子(yamazaki)
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