人気のパソコン袋、その製作の秘密? その1

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はじめまして、ジェイ・スピリットの次田です。
通崎さんには、いつもお世話になっております!

「通崎好み製作所」ブログは開設から毎日楽しく拝見しておりましたが、書き込むのはこれが初めてです。 1月の発表以来ご好評を頂いているパソコン袋がどのように作られているかを取材いたしましたので、数回に分けてご報告いたします。 実は多くの方から「あのどこにも縫い目が無く、奇麗に仕上がっているのはどうやって縫製しているの?」と質問を受けていました。その秘密も徐々に明らかになります!

今回は、通崎さんが選んだイタリア製ヴィンテージ生地(素材:絹/ヴィスコース)を、小川雅代さんがリバーシブルに仕立てるパソコン袋の製作過程を追いました。 このタイプは大好評で、ここでご紹介するこの受注品が最後の一つとなりました。なお、他のタイプでも、製作工程はほぼ同じですので、是非最後までご覧になってください。

1)裁断と芯地はり
先ず、お客様のお持ちのパソコンサイズに合わせて生地を裁断。パソコン分の厚みの取り方がむずかしいのですが、これには小川さん独自の方程式(これは企業秘密!)があり、パソコンのサイズを伝えれば、不思議と、ほど良い大きさに仕上がります。

下の写真は裁断された生地にアピコ芯という不職布の芯地を貼ったものです。この芯地を貼る事で美しい形が長持ちするわけですね。

DSC03193.jpg仕上がりの美しさを保つ秘訣は、芯地をとにかく丁寧に貼ることだそうです。やわらかい生地ほど「よれ」が出やすいので慎重さが必要となります。小川さんの場合、この工程に30分をかけているそうです。

2)緩衝材の貼付け
完全防護とまではいきませんが、多少のショックには耐えられるように表地と裏地の間にアクリル系(遮熱効果あり)の綿を挟みます。先ず予め貼っておいた接着芯をはがし、接着剤が乗ったところに綿を乗せます。下の写真は接着芯をはがすところ。
DSC03196.jpg












そして下の写真はその上に綿を乗せるところです。

下の写真は綿の断面ですが、8mm位の厚みでしょうか。芯地が貼られているのはパソコンを入れる口にあたる部分でこれは補強のためです。 また緩くカーブしたミシン糸のラインが見えますが、これはパソコン本体を取り出しやすいようにと、こだわった口のカーブの部分です。カーブにすると、むずかしい仕事がひとつ増えるようですが、ここは機能とデザインを重視です。

DSC03201.jpg
次は生地と綿をひっくり返して上からアイロンで全体を押さえていきます。これによって、綿の厚みを約3mmにまで圧縮し適度な厚みに整えます。全てを均一な厚みにするのは、「アイロンの技」のように見えます。

DSCN0598.jpgそして必要のない綿の部分はハサミでカットします。
DSC03207.jpg
次の工程は「その2」でご報告いたします。

「その1」
「その2」
「その3」
(J-spirit)
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2009年9月

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筆記者

通崎睦美
製作所スタッフ
谷本天志(tanimoto)
戸矢崎満雄(toyazaki)
山崎暢子(yamazaki)
近藤あかね(kondo)

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