『給食で死ぬ!!』
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和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたことをきっかけに、京都市では学校給食の見直しの声があがっています。先日は、完全米飯給食を実施している米処・新潟県三条市で、試験的に給食から牛乳を外す取組が話題になっていました。
以前話題になっていたこの本。気になっていながら、ちょっとタイトルが過激すぎるかな、と敬遠していたのですが、この機会に読んでみました。
右の本の著者は、15年近く前にベストセラーになった『粗食のすすめ』を書かれた方ですね。
『ヘンな給食』には、目を疑うような献立が満載。この本の後に『もっとへんな給食』という続編が出ているので、各地にかなり奇天烈なメニューがあるということでしょう。メニューを紹介する幕内さんの怒りが伝わってくる本でした(笑)
それにしても「栄養すいとん・ベーコンポテトパイ・軟骨唐揚げ・牛乳」こんなメニューが出てきたら、お手上げです…..
左の本も、ちょっと偏っているかなという点がなきにしもあらずですが、書かれていることは事実でしょうし、一つの考え方としては納得できます。
給食を変えたら優秀校になった、ということですが、その前にダメな先生の授業を徹底的に改革するなど、様々な努力も書かれています(笑)食や教育に興味がある方には、お薦めです。
ちなみに、私は、給食が大嫌いでした。和食のおかずにパンと牛乳という取り合わせ。おかずが鍋ではなくバケツ状の器で教室に運ばれてくること。食パンの人工的な匂い。アルマイトの食器と先割れスプーンの触れる音。「これは食べていいものか」とかなり悩んで、入学からしばらくは給食の時間、なにもせず下をみて黙って座っていました。先生に「牛乳、1センチでも飲んでみなさい」と説得され、「食べるべきか、食べざるべきかの問題であって、食べられる食べられないの問題ではない」とさらに反抗心を強めるワタシでした(笑)
ある日「まあ仕方がないか、ここは学校という場所なんで….」と意を決してスプーンを手に取った時は、「むっちゃんが、給食食べたはるぅ〜」と教室中が大騒ぎになりましたっけ。まぁ、普段はおてんばなのに、給食の時間だけ無言でしたから、同級生にも理解不能だったことでしょう。苦悩していたんです(笑)
大人になってから、学校公演で給食をいただくことがありますが、最近は、自産自消、自校で調理された美味しい給食を提供されている素晴らしい学校もありますね。
何はともあれ、あれから40年!ようやく京都市の給食が見直される時がきたということで、本当に嬉しい限りです。