日記

岩城さんのエッセイ

久し振りに、本を読んで笑いました!

岩城宏之『森のうたー山本直純との藝大青春記』(河出文庫)。

私達世代には、テレビ番組『オーケストラがやって来た』の指揮者のおじさん、というイメージが強い山本直純さんですが、本著では、そのナオズミさん青春時代の天才振りがおもしろ可笑しく紹介されています。いやぁ、なんとも豪快!

おもしろ可笑しくとはいうものの、10の音からなる不協和音を聞いて「上から3番目の音の5度下の音を歌いなさい」と言われ、難なく歌ったとか….

端々に、ナオズミさんの音楽的能力の高さのわかるエピソードが散りばめられています。

1987年に朝日新聞社から刊行され、1990年(朝日文庫)、2003年(講談社文庫)を経て、この度河出文庫におさめられたそうです。

講談社文庫版、林光さんの解説も再録されており、こちらも秀逸です。あっ、本文に光さんも登場します。岩城さんによる、林光青年の描写も面白い。

さて、この本、読んだことがないはずなのに、なぜか知っている?!

と思って書棚を調べてみると、ここに触れられていたのでした。

林光12歳の誕生日、同じクラスの山本直純からもらった誕生日カード。(『林光の音楽』(小学館)より)

う〜ん、やはり天才です。

先日、青柳いづみこさんとのコンサートで、アンコールに林光10歳の時の作品『メヌエット』を演奏しましたが、林光の解説によると、光さんのところでナオズミさん12歳の時の作品ピアノ連弾のための『小ロンド』の譜面がみつかったのだとか。

この本を読んで、その譜面、見てみたい!と思いました。

ああ、もちろん、本書では、岩城さんが平岡養一の木琴を聴いて木琴をはじめたくだりもでてきます!

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