曲の由来

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演奏活動としては、このブログの「出演情報」に掲載する以外で、企業の顧客対象であったり、何かの集まりに呼ばれるという仕事があります。 
そういう場合、前もってリクエストをいただくことがよくあります。 
例えば「高島屋」であれば「バラに関係ある曲を入れてください」とか。 主催者の方が好きなので「美空ひばりを一曲」とか。
基本的に、あまりに無謀、支離滅裂でなければ、リクエストにお応えするようにしています。
なので、「悲しい酒」も弾けます。
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でも、プログラムの中で「悲しい酒」が一番良かったといわれると、ちょっと悲しい気がします。(笑) 

で、先日、とある仕事のプログラムを出したところ、リクエストがありました。 「にほんのうた」はリクエストに多いので、春夏秋冬、対応できるよう、マリンバにアレンジしたレパートリーを持っています。この日は、「みかんの花咲く丘」と「しゃぼん玉」を入れていたのですが、その「みかんの花咲く丘」。
これは終戦直後に歌われた歌で好きな曲だけれど、その曲を聴くとその時代を思い出し、戦争を連想するので、変更してもらえないか、ということなのです。 
はぁ、想像もしていませんでした。 
調べてみれば特に戦争と関係があるわけではないですが、その時代を思い出すと言われれば「わかりました」です。 さわやかでステキな野田さんのアレンジなので、残念ですが。 

しかし、そういいだすと、実は「しゃぼん玉」もあまり良いとはいえないのです。 
「屋根までとんで こわれて消えた」 
「生まれてすぐに こわれて消えた」 
と歌われるこの歌詞は、作詞の野口雨情が自身の娘が亡くなったことを書いたと言われているからです。 

お祝いの会で「天使の死」をリクエストされる方もあるので、ホントに人それぞれ。 
そういえば、京菓子司「末富」さんの会で、ご主人がほんとはラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」を弾いてもらいたいんだけど、タイトルを見て何か言う人もいるだろうから...とおっしゃってましたっけ。
「みかんの花咲く丘」を変更することくらいは、なんでもないのですが、妙に「はぁ、そうなんだ...」と思った出来事、でした。
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2009年9月

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筆記者

通崎睦美
製作所スタッフ
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