日記

先週末、那須町にて

先週末は、栃木県那須町で「三井住友海上文化財団ときめくひととき第912回」の公演、那須町文化センターでのリサイタル「通崎睦美の木琴日和」(ピアノ:松園洋二)でした。

なんだか、嬉しそうな私たち。

前日は露天風呂に入り、そして素敵なお店で食事。

お肉もお野菜も、それから酪農でチーズ!

あー、パンも!

那須町は、食の豊かな町です。

これだけ、英気を養ったのですから!といわれそうですね(笑)

今回は、とても素敵な出会いがありました。

京都を出る2日前に、那須塩原市在住「日本イエス・キリスト教団 黒磯教会」の会員、菰田さんという女性から「教会に、ミヤカワマリンバがある」とのご連絡をいただきました。拙著『木琴デイズ』を読んでくださり、黒磯とマリンバの関係もご存じで連絡をくださったというわけです。(まだご存じない方はこちらを↓)

https://www.sankei.com/article/20201126-PHPJYXYNXJMKTLSJRCDX3R5EZ4/

このマリンバは、ミヤカワマリンバ研究所(に併設されたマリンバ教室)で弟さんと共にマリンバを習っておられた1952年生まれの大柿知子さんが弾いておられた楽器。幼稚園の先生になられた知子さんは、園でも子ども達のためにマリンバを弾いておられたそうです。しかし、癌を患われ42歳で亡くなられました。後に、大柿さんのご両親がマリンバを教会に献品され、現在に至ります。

私は、是非この楽器と対面したく、連絡をとって、前日現地でのリハーサル終了後、教会にお邪魔しました。ピアノの松園さんと三井住友海上文化財団のスタッフさん2名、那須町の職員の方1名の大所帯。教会の牧師さんらもびっくりされたと思います。すみませんでした!

これまで、日本最初のマリンバメーカー・ミヤカワマリンバの楽器は何台か見ていますが、こちらの楽器は、鍵盤の材質が上級品。ボディの作りも、これまでみたものよりしっかりしており、長く弾かれていないとうかがいましたが、とても清潔な音色がしました。せっかくなので、翌日の本番で使ってもいいですか、と申し出たところ、ご快諾いただき、ホールまで持ってきてくださいました!

この楽器で「テネシーワルツ」を演奏しました。

マリンバとゆかりのあるこの地域で、古いマリンバを演奏できたことはもとより、大型の木琴と小型のマリンバではありますが、それぞれの音の特徴を聴いてもらうことができたのも、嬉しいことでした。

終演後は、ミヤカワマリンバ研究所が属した「日本木材工業株式会社」が1962年に閉鎖された後の新会社「日本ウッド」の社員だった、という方が楽屋を訪ねてきてくださいました。かつて日本ウッドの工場の横でマリンバの音が響いているのをいつも聴いておられたそうです。研究所はなくなっても、教室は継続されていたのでしょう。

それにしても、ご縁って不思議だなと思います。

全国各地で年間40公演以上が開催される三井住友海上文化財団の公演の中で、私が那須町での公演に選ばれたこと、教会員である菰田さんが『木琴デイズ』を読んで「木琴とマリンバと黒磯の関係」を知りこのページを検索して連絡してくださったこと。

協力してくださった、那須町職員の方、財団スタッフ、関係者の皆さんにも感謝します。

何かのおりに、礼拝堂でこのマリンバが演奏されるといいなと思います。

東京、茨城、群馬などから、足を伸ばしてくださった皆さんもありがとうございました!

あっ、地元の銘仙研究家・桐生正子さんとご挨拶できたのも嬉しいことでした。

京都は桜が満開、観光客の数がどっと増えました。

とあるお店の前で見かけた箱。

那須が気になるツウザキでした。

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