寂しくなります。
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8月13日、画家の木田安彦さんがお亡くなりになりました。ふと気になって、久しぶりにご自宅を覗いた2日後のことでした。お邪魔した日は、満身創痍の姿でしたが、それでも秋の個展に間に合わせたいとガラス絵制作に向かわれていました。
今日、晴れ男木田安彦さん面目躍如の晴天の元、東山の法住寺にてご葬儀が行われました。
木田さんに「法眼」の位を授けられた三十三間堂本坊妙法院門跡門主を御導師に、格調の高い立派なご葬儀でした。
「木田安彦」の名前を知らなくても、カネボウ(現、クラシエ)の入浴剤「旅の宿」のパッケージや、NHK大河ドラマ「新撰組!」のタイトルバックなどを見れば「ああ、知ってる」という方が多いのではないかな、と思います。
http://www.kracie.co.jp/khp/tabi/world/index.html
私は、骨董祭で店員に間違われたことがきっかけで知り合い、20年近い家族ぐるみのおつきあいでした。時に豪快過ぎる性格に呆れながらも、追随を許さぬ緻密な仕事振りに惚れ惚れする、という関係だったように思います。「絶対100歳まで生きる」とおっしゃっていた木田さんにとって、目の病気で視力が低下していくなか、悪性リンパ腫も患われた晩年の日々は、まさに戦いだったと思います。
お疲れ様でした。どうぞ安らかにお休みください。
合掌。