後藤洋さん
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先週末、京都で「後藤洋の海外吹奏楽おすすめレパートリー講座〜あなたのバンドにぴったりな作品が、見て・聴いて・その場で選べる」という魅力的な、公開講座がありました。いろんな音源が視聴でき、スコアも閲覧でき、選曲について個別相談に乗ってもらえるというのですから、本当にお得!な企画です。講師は、多くの吹奏楽作品の作・編曲のみならず、吹奏楽のレパートリー研究でも、日本の第一人者としても知られる後藤洋さん。
後藤さんは、音楽評論のお仕事もされていて、『レコード芸術』誌上で、1月に発売された私の新譜評を「推薦盤」として書いてくださっていました。「かゆいところに手が届く」といった内容のうれしい評でしたので、いつかお目にかかる機会があれば、お礼申し上げたいなあ、と思っていました。
思いがけない機会に、叶いました!
写真は「今、通崎さんといるから」と愛妻に電話する後藤氏(笑)
日本では一部をのぞいて、同じ音楽でも「管弦楽」(オーケストラ)と「吹奏楽」(ブラスバンド)と世界がはっきり別れているように思います。だから、学生時代に「吹奏楽」を経験せず「管弦楽」の世界に入ってしまうと、なかなか「吹奏楽」に接する機会がないのが実際のところです。私も、その1人。
今回は、普段あまり知ることのない吹奏楽事情がうかがえて、とても楽しかったです。
例えば、世界レベルでみれば、吹奏楽の楽譜は年間2000曲ほど出版されるのだそうです。それだけ、需要があるということですね。言い方をかえれば、演奏されない作品は淘汰されていくとも。だから、気になる曲は、その時に買っておかなければいけない。下記のようなサイトで、いろんな楽曲を紹介されている後藤さんの場合、楽譜の購入量は相当なもののようです。
http://gakufu-ymm.com/feature/brassroom.html
ほとんど「はじめまして」の状態なのに、すっかり話が盛り上がりました。しかも、うちで(笑)
後藤さんは、打楽器奏者である奥さまのために「木琴協奏曲」を作曲中なのだとか。初演が待ち遠しいです!