シフさまの演奏会
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昨夜は、アンドラーシュ・シフさまの演奏会に行ってまいりました!
大好きなピアニストで、私は「シフさま」と呼んでいます!
19時に始まって、終演は22時過ぎ。
和やかなトーク〜奥さまである塩川悠子さんの通訳がまったりとしていて微笑ましかった〜を挟んでの演奏。塩川さんは演奏中ずっと舞台上におられたので、なんとなく、シフさまのお宅で一緒に聴いているような気分になりました。普通なら、演奏中も通訳さんが舞台上で正面をむいて椅子に座っているということはないですよね(笑)
今回は、朝会場に行って響きに接してから、インスピレーションで曲目を決めるということで、プログラムは当日発表。東京公演では、また違う曲が演奏されるのでしょう。
東京からベーゼンドルファーのピアノを運んだが、いずみホールのベーゼンの方がよかったので、そちらを使った、とか。
バッハのゴルトベルク変奏曲のアリア(これは、通常アンコールに弾くものだが、今回メインのシューベルトを弾いた後には、何も弾けないので最初に、といきなりチャーミングな演出)に始まり、バッハの「イタリア協奏曲」。ハイドン「ソナタハ短調」。演奏前に「ハイドンはもっと評価されるべき、ネグレクトされている!」とおっしゃっていたのが印象的でした。わたしも「そうだ、そうだ!」と思いました!
そして、簡単なレクチャーを挟んで、バッハの「半音階的幻想曲とフーガ」、ほぼアタッカで、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「テンペスト」。ピアノのペダルの使い方が、とても興味深かった。
テンペストは、私も高校入試で弾いたはずですが… 知らない音がいっぱい聞こえてきました。
で、ここで休憩なのですが、すでに21時前。終演が22時を過ぎることが予想されました。
休憩時間、かばんの中に入れていた、とらやの羊羹をお腹に入れたので、お腹が鳴らずにすみました(笑)食べたのは一つです!
で、第2部は、モーツァルトのロンドイ短調と、シューベルトのソナタイ長調。
シューベルトは、気持ちがよすぎて、ほんとにもうトロトロになりました。
シフの『静寂から音楽は生まれる』(春秋社)に書いてありましたが、シフの先生の口癖は「君がそこで弾いているのがなんだか私にはわかりません」だったそうです。シフにもそんな時代があったんだなぁ…と思ったものです。
シフから出てくる音、全てに意志が感じられ、聴いているあいだ中、心がくすぐられ続けました。はぁ、幸せでした。
<曲目に記憶違いがあったらすみません。正式には、いずみホールのHPで発表されると思います>
で、今日は一転、新しいバイトさんの研修。
時間ぴったりに、手袋を持って現れ、組み立てもばっちり覚えて帰ってくれました。ももちゃん、これからよろしくね!
最後に、一昨日、美味しかった、サンマときのこのオイルスパゲッティ。
京都は、少しずつ紅葉が始まっています!