日記

仁木他喜雄(ニキタキオ)顕彰歌碑

先日、厚真町での公演翌日、帯広在住の木琴仲間・野田美佳さんのお誘いで、滝川町に出かけました。

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この写真を見ると「冬の北海道で、ドライヴを楽しむ!」という感じですが、実際は吹雪で高速道路が通行止めになる中、下道を通っての決死のドライヴとなりました。こんな感じです。

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向かった先は!

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東滝川駅。

大丈夫か、私達。大丈夫か、東滝川駅!

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という状況の中、電車はフツウに走っておりました(笑)

この駅に向かった目的は。

じゃじゃーん、と古典的な効果音が似合います。

「仁木他喜雄顕彰歌碑」見学です!

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何それ?と言われそうですね。

「めんこい仔馬」の作曲者である仁木他喜雄は、北海道が生んだ打楽器奏者、作・編曲家。1901(明治34)年に札幌で生まれ、間もなく滝川町に移り、15歳までこの地で過ごしました。新交響楽団(現、NHK交響楽団)設立の際には、ティンパニ奏者として参加。まもなく作・編曲家に転身し、コロムビアで多くのレコーディングにたずさわりました。

なぜ、ここに訪れたか?

木琴奏者・平岡養一は、大正時代、銀座「金春館」で木琴に出会います。当時の映画は、もちろん無声。弁士と楽士がついて、映像に合わせて音を出しました。平岡養一は、楽士の弾く木琴に心を奪われ、独学で木琴の練習をはじめたのですが、その時、木琴を演奏していた楽士が、仁木他喜雄なのです!

私(達)が木琴を弾くルーツを辿れば、仁木他喜雄に行き着くのです!是非、仁木の育った街を見てみたい!ということで、雪の中滝川に向かいました。まぁ、オタクですねえ(笑)

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小さな駅舎の中には、仁木他喜雄の資料がずらり。

森繁久彌や二葉あき子など、往年のスターが寄せた手紙や直筆寄稿文のコピーなども展示されていました。

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最近、東滝川連合町内会によって、仁木他喜雄をテーマにした創作劇「仁木他喜雄歌物語」が上演されたらしく、それに関する記事もありました。

まさに、滝川が生んだスターですね。

オタクな我々は、歌碑の前で写真を撮ろうと、雪かきの可能性を模索しました。さすが、北海道民!美佳さんの車には、スコップが積んであります。

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でも、マイナス10度くらい?30分はかかりそう、ということで、あきらめ、ちょっと距離はありますが、ここで撮影して帰りました。

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記事の中に、仁木氏のご子息は奈良県香芝市にお住まいだという記述を見つけましたので、そのうち連絡をとってみようと思います。

で、ふと思ったんですが「めんこい仔馬」の歌詞を作ったのは、サトウハチロー。

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仁木さんが作ったのは、曲の方なので「楽譜」も額で展示した方がいいのでは(笑)

まあ、それは小さな事です。仁木他喜雄が滝川町民に愛されていることがわかって、なんだかうれしい気分になりました。

美佳さん、お誘いいただきありがとうございました。片道2時間かけての歌碑見学、喜んでつきあってくれるのは、世界中探しても私くらいだと思います。ハハハ。今度は、夏にいきましょう(笑!)

肝心の厚真町での公演も、厚真町教育委員会宮下さんの細やかなご配慮のおかげで、気持ちよく演奏することが出来ました!ありがとうございました。付け足しみたいになりましたが、あくまでもこちらがメインです(笑)

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