日記

上埜孝先生のこと。

先週、23日。京都芸大打楽器科教授・山本毅先生企画、大学主催の「プロフェッサーコンサート〜ローズウッドいろいろ」にて、演奏をさせていただきました。このコンサートは、マリンバのソリストとして活躍する沓野勢津子さん、オカリナとのデュオで活動する可児麗子さん、在校生のアンサンブルなど、多彩なプログラム。

私は、「20分だけど、長くなってもいいよ、トークもおまかせ」というお達しで、客席の反応をみつつ、のびのび30分ほどのステージをつとめさせていただきました。

リハーサルの写真。山本先生、伊藤朱美子さん、多美子さんのマリンバ・トリオに、ヴィオラの山本由美子さんが加わったアンサンブル。

この日は、演奏しながら、涙が出そうになる出来事が。

山本毅先生は、私がステージに出る前の紹介で、こんなエピソードを披露してくださいました。

山本先生が京都芸大に来られたのは私が大学院2年生になる年。前任の上埜孝先生は、京都芸大を離れられるに際し、山本先生に学生一人ずつへの指導方針を細かに伝えていかれたのだそうです。その中でおっしゃったこと。それは「通崎と堀内(現在、大阪フィルハーモニー交響楽団打楽器奏者)にはレッスンをするな、ほっておくように」とのことだったそうです。

そのおかげで?!私は一度も山本先生のレッスンを受けずに大学院を首席で修了させていただきました(笑)

実は、上埜先生にもほとんどレッスンを受けていませんでした。上埜先生が時々ぽつりとおっしゃる「一言」を自分の課題と受け止め試行錯誤するのが、レッスンに代わるものだったからです。

先生が私の演奏を褒めてくださることはなかったけれど、私の試行錯誤は認めてくださってたのでしょう。厳しい耳をお持ちだった故・上埜孝先生のお顔を思い出し、胸が熱くなりました。

終演後は、出演者みんなと鷲田清一学長を交えての記念撮影。鷲田さんは、幼稚園、小学校の先輩にあたる、元ご近所さん、です(笑)少し前に亡くなった、うちの近所の電器屋さんのおじさんはよく「鷲田くんは、子どもの頃からかしこかった!」と嬉しそうに話してましたっけ。

「鷲田先生に誘われて」と聴きにきてくださっていた、キヨピーことDJの谷口キヨコさんと久しぶりに逢えたのもサプライズな出来事でした。

ちょっと地味目な京都芸大ですが(笑)みなさんよろしくお願いいたします!

後輩達の活躍を祈りつつ。

楽曲を読む - 演奏家は問いかける
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